あ、推しの鬼からだ。
思わず心が躍る。
「やっとるか?桃太!
なんか新しいこと始めようとしとるんやってな?仲間外れは許さんで!」
思わず背筋がゾッとした。
何もかも見透かしているかのような鬼のうすら笑いが目に浮かぶ。
誰から聞いたのだろう。
(キジか?あいつめ。嫌いな抹茶のきび団子に変えてやるか。)
しかし…じいさまもいない今、この不自由なカラダで例の占い師と接触を続けるのは難しいのかもしれない。
鬼に頼るべきか。
ここは慎重になるべきか。
いやそんなことより!
あの鬼と…絡めるのか?
推しと推しの絡み合いが見れるのかもしれない?
自分の目の前で…
ネオ・桃太郎は思わぬ展開に興奮と胸の高鳴りが抑えられなくなり、思わず手が震えた。
返信する間もなく、続けて鬼からメッセージが届く。
その言葉に、思わず爆笑した。
「それでお前はもちろんセンターやろ?俺な、実は………」