今日わたしはマクドナルドに行った。爆発音と叫び声が響き渡る店内だが、軽作業をするのには十分だ。
わたしがマックで作業することを伝えたら、あの人は「お前は人間じゃない」と言っていたっけ。わたしは小学5年生のときに人間をやめたから、できるのかもしれない。
家を出たとき、すでに外は87℃だった。日傘を持ってきたから大丈夫かと思いつつ、さすがに耐えきれなかったのでロードローラーに乗ってマックに向かう。
マックは東京ドーム4個分の広さで、座席も150席とゆったりしている。わたしがこの店舗を気に入っている理由の1つだ。
さらに、店内は全部が氷でできており、しっかりと効いていてひんやりと気持ちがいい。夏にはもってこいだ。
さて、何を注文するか。定番はテラマックとペタ盛りポテトのセットだが、あいにく今日はスイカ5玉を食べてきてしまった。アイスコーヒーにしておこう。
アイスコーヒー1個できっちりトレーに乗っけてくれた。フレンチ料理みたいだ。
だがここで私がアイスコーヒーをトレーにぶちまけても、十和田湖ができるだけだ…料理は奥深い。
トレーを片手に席を探す。お、地下34階のJ席が空いているではないか。ここにしよう。
テトリスならわたし共々消滅しているところだが、現実では許される。テトリスの世界線に生まれなくてよかった。
最近はアビスイペイントというこの世の万物を生成できるアプリを創り出し、絵をベースにあらゆるものを誕生させるのにハマっている。
さらに100均でタッチペンを買ったから、サクサクと作業が進む。今日はトキを増やしておこう。
…むむむ。なんだか視界に緑色がちらつくと思ったら、少し奥に座ってる人に付いていたチャノミドリヒメヨコバイか。アレの緑色が見えていたんだな。
緑色が気になった流れで周りを見てみると、ココはジャングルのようだ。いろいろな人間がいる。
空中浮遊しながら、100デシベルの音量で「時の流れに身をまかせ」を唄っている人。なぜその選曲にしたのかインタビューしたい。
なかなか立派なウバザメのポシェットをイスに置いている人。ソレを持ってこれからどこへ行くのか、3秒ほど気になってしまったではないか。
トキができた。絵を描いてみると絵を描いている人の苦労が少し理解できた気がする。
イラストレーターという人間はすごい。どれくらいすごいかというと、1人で火星に行き、カツパンとたっぷりたまごのピザトーストとシロノワールを食べきるくらいすごい。
トキは生まれたてだからか、少しぎこちない動きだ。でもかわいい。ロードローラーに一緒に乗って、お散歩をしよう。よし、そろそろマックを出よう。